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Haiku 4.5が10月29日に選択肢から消える。社内に配ったAIの手順書を直す4工程

Anthropicが2026年10月15日に告知。10月29日にFree・Pro・MaxプランのモデルセレクターからHaiku 4.5が外れます。Claude CodeとAPIは対象外。画面側14日とAPI60日前通知の違いを整理します。

公開: 2026.10.17 / 更新: 2026.10.17

社内に AI を配ったあと、いちばん手間がかかるのは導入作業ではない。選べるモデルが変わるたびに、手順書と検証記録を直す作業である。

2026 年 10 月 15 日、Anthropic は Claude Haiku 4.5 を 10 月 29 日にモデルセレクターから外すと告知した。消えるのは Free・Pro・Max プランの画面側だけで、API と Team・Enterprise プランは対象外である。

小さな告知だが、「社内に配った AI の運用費は誰が持つのか」という論点がそのまま出ている。

差込口から1枚だけ引き抜かれた木札と、1行に印が付いた業務手順書

公表されている事実

Anthropic のヘルプ記事に書かれている範囲を、先に整理する。

項目 内容
告知日 2026 年 10 月 15 日
実施日 2026 年 10 月 29 日
対象 Free・Pro・Max プランの、チャット / Claude Cowork / Claude Design のモデルセレクター(デスクトップ・モバイルを含む)
対象外 Claude Code・Team プラン・Enterprise プラン・Claude Platform(API)
10 月 29 日まで セレクターの「More models」からはまだ選べる
後継 Claude Haiku 5.5。Haiku 4.5 を選択中の利用者は自動で切り替わる
既存の会話 削除されない。10 月 29 日以降に書き続けると Haiku 5.5 が応答する

Haiku 5.5 自体は 2026 年 10 月 7 日に公開されており、同じ日のリリースノートには Max・Team プランへの月次 API クレジットの付与も記載されている。

API 側の寿命は別の時計で動いている

ここが見落とされやすい。モデル廃止のドキュメントでは、claude-haiku-4-5-20251001 の状態は Active のままで、廃止予定日は「2026 年 10 月 15 日より前にはならない」と書かれている。

層 消えるまでの予告 今回の例
チャット画面のモデル選択 短い。今回は 14 日 Haiku 4.5(10/15 告知 → 10/29)
API のモデル ID 公開モデルは最低 60 日前に通知 Sonnet 4.5(9/30 廃止予告 → 11/30 停止、61 日)

つまり画面側の選択肢は 2 週間で消えうるが、API のモデル ID は 2 か月以上の猶予がある。同じ「モデルがなくなる」でも、準備に使える時間が 4 倍違う。

発注者・企業への影響

ここからは見立てである。

1. 影響が出るのは「開発した機能」ではなく「配った画面」

API を叩くシステムを作っている案件は、今回の変更では止まらない。止まるのは、チャット画面を社員に配っている運用のほうである。

AI導入後、社内に浸透させる方法。作って終わりにしないで触れたとおり、社内展開の成否は手順書とサポート体制で決まる。その手順書に「このモデルを選んでから貼り付ける」と書いてあると、モデル名が消えた日に手順書が間違いになる。

  • 業務マニュアルのスクリーンショット
  • 「安い処理はこのモデル」という社内ルール
  • 部門ごとに配ったプロンプト集の冒頭の指定

この 3 つは、開発会社の納品物に入っていないことが多い。誰も直す人がいないまま放置されるのが一番ありがちな結末である。

2. 「同じモデルで動き続ける」は、プランで買うものになった

今回の対象外に Team・Enterprise プランと API が並んでいる点は、実務的な意味を持つと考えられる。

モデルの選択肢を長く保ちたいなら、上位のプランか API 側に置く。

社内展開の設計を決めるとき、配布先のプランは費用だけで選ばないほうがよい。安いプランで配ると、画面の変化を利用者が直接受ける。業務の手順に組み込むものは、変更の予告期間が長い層に寄せるという判断がありうる。

この「どこで動かすか」の比較はAI APIの利用と自社構築。どちらが安く、どこが分かれ目かにも共通する論点である。

3. 再検証の工数は、最初の見積書には入っていない

モデルが替われば、出力も替わる。精度の評価をやり直す必要があるかどうかは、任せている業務で決まる。

任せている内容 再検証の必要性
文章の下書き・要約(人が必ず読む) 低い。体感の違いを共有すれば足りる
分類・抽出(後工程が機械的に使う) 高い。基準の揃ったデータで測り直す
判定・スコアリング(記録が残る) 高い。前のモデルとの差分を記録する

下 2 行に当たる使い方をしているなら、再検証はモデルが替わるたびに発生する定常作業である。AIの精度をどう評価するか。発注者が知るべき指標と落とし穴の手順を一度作っておけば、2 回目以降の工数は大きく下がる。

4. 保守契約に「モデル変更時の対応」が書かれているか

これは見積書を見れば分かる。次の 3 つのうちどれで書かれているかで、費用の出方が変わる。

  1. 月額保守に含む(回数や工数の上限が書かれているか確認する)
  2. 都度見積(1 回あたりの目安が書かれていないと、後で揉める)
  3. 記載なし(高い確率で、発注側が自分で直すことになる)

AI開発の保守費用の相場。契約に含めるべき範囲で整理したとおり、保守の範囲は会社ごとに大きく違う。モデルの入れ替えは毎年複数回起きる前提で読むのが現実的である。

見積依頼・保守契約に入れる 4 行

そのまま使える形で挙げる。

  1. モデルが提供終了した場合の載せ替え作業は、月額保守に含むか別料金かを明記すること
  2. 含む場合は、年間の回数または工数の上限を書くこと
  3. 載せ替え時に精度の再検証を行う範囲(対象データ件数・報告形式)を書くこと
  4. 社内向けの手順書・プロンプト集の更新を、どちらが行うかを書くこと

4 行目を書いておくだけで、今回のような画面側の変更が「誰の仕事でもない」状態になるのを防げる。AI開発の見積書で「別途」になりやすい費用10個。依頼時に含めさせる書き方にも同じ趣旨の項目を並べてある。

まとめ

  • Anthropic は 2026 年 10 月 15 日に、10 月 29 日で Claude Haiku 4.5 を Free・Pro・Max プランのモデルセレクターから外すと告知した。後継は Haiku 5.5 で、自動的に切り替わる
  • Claude Code・Team・Enterprise プラン・API は対象外。影響は「開発した機能」より「社員に配った画面」に出る
  • 画面側の選択肢は 14 日で消えたが、API のモデル ID は公開モデルで最低 60 日前に通知される。準備に使える時間が層ごとに違う
  • 発注の実務では、載せ替え作業と再検証と手順書更新の 3 つを、保守の範囲として書き分けることが効く

無料で相見積もり・相談の案件票では、保守の範囲と運用体制を選択式で揃えている。「モデルの入れ替えに誰がどこまで対応するか」は会社によって差が大きく、同じ条件で並べないと比べられない項目である。

参考・出典

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