
「日常“っぽい”けど実は戦略的」な投稿がバズる理由とは?2025年春TikTokの新トレンド分析
2025年春のTikTokでは、かつてのような派手なエフェクトやテンプレートよりも、あえて“素朴”に見せる戦略的な投稿が注目を集めています。
一見、日常を切り取っただけのように見える投稿が「共感」「保存」「フォロー」されており、作り込みすぎない表現のほうが“アルゴリズムに好まれる”傾向すら生まれつつあります。
本記事では、TikTok内でいまバズっている「日常風コンテンツ」の特徴と背景、企業アカウントが取り入れるべき最新戦略を具体例とともに解説します。
運用チームのアイデアストックにも活用できるよう、フォーマット別の実践例も紹介していきます。
バズ投稿の変化:「非テンプレ×素っぽさ」が主流に
2023〜2024年にかけて流行したTikTok投稿には、以下のような共通点がありました。
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明確なテンプレ(例:カウントダウン、変身ビフォーアフター)
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編集エフェクトやCapCutテンプレの活用
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流行音源との合わせ技
これらは現在も活用されていますが、2025年春に入ってから目立つようになったのが、次のような“逆張り系”の投稿です。
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音源なし or 環境音のみ
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エフェクトほぼゼロ
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あえて構成を崩した「喋ってるだけ」系
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手ぶれあり、照明未調整、コメント無視 etc.
こうした投稿が、フォロワー数が少ないアカウントからでもアルゴリズムに乗りやすくなっているのはなぜなのでしょうか?
なぜ“手抜き風”がバズるのか?Z世代の「リアル欲求」
SNSにおける過剰な演出・広告感への“疲れ”は、Z世代・α世代の間で特に顕著です。
TikTokにおいても、「これは広告っぽい」「案件動画っぽい」と思われた瞬間にスワイプされやすくなります。
その結果、本当に日常で起きたことのような投稿や、あえて緩さを出した「っぽい動画」に好感が集まっているのです。
実際、TikTok社の2025年2月公式レポートでは、次のような調査結果が公開されています。
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視聴完了率が高かった動画の65%が「セルフカメラ」「照明なし」など“素”に近い状態で撮影されていた
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コメント率が高かった動画は、編集よりも「語り・表情・タイミング」の要素で高評価を得ていた
つまり、アルゴリズムが“リアル感=エンゲージメントにつながる”と判断する傾向が強まっているのです。
TikTok最新トレンド:日常風フォーマット3選
2025年春のタイムラインを分析した結果、バズりやすい日常風コンテンツには、以下のようなフォーマットがあります。
1. 「〇〇してるだけなのに、なぜか伸びた」型
何気ない行動を淡々と映しているだけの動画が、なぜかバズる現象が続いています。
例:
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作業しながらただ喋る(無編集・生活音あり)
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休日の過ごし方を5秒ずつ映す(字幕のみ)
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職場のデスクにスマホを置いて“ちょっとした出来事”を記録
このタイプは、特にVlogジャンルやBtoCブランドの“親しみ作り”と相性が良いです。
活用例:
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雑貨ブランドが「梱包してるだけ」動画を定期投稿
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IT企業が「在宅勤務の1日」シリーズを無編集で配信
2. 「リアクション×音なし字幕」型
音を使わず、リアクション+字幕だけで構成される動画も目立っています。
例:
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商品を開封して無言で驚く+「!!!」だけの字幕
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顧客からのDMを読み上げながら微笑むだけ(字幕でストーリー進行)
このタイプは、「顔出しありの中の人ブランディング」との親和性が高く、コメント欄の盛り上がりにもつながります。
活用例:
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アパレル店員が「届いた商品を開けたときの顔だけリアクション」動画
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飲食チェーンが「クレームと褒めDM」両方を字幕で読んで表情を変える投稿
3. 「日常+ちょっと変な編集」型
“リアル”な日常に、あえて少しだけ不自然な要素を加えるスタイルも人気です。
例:
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昼ごはんを食べるだけの動画なのに、編集で「解説ナレーション」を追加
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散歩中に風が吹いた瞬間だけスローモーション
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社員が歩くだけなのに、SEで「ドーン!」と入れてみる
これは、“一瞬だけ笑える”“何か変”といった短尺バズ要素を忍ばせる手法で、企業でも導入しやすいライトなユーモア路線です。
最新トレンドを企業アカウントが取り入れる方法
企業アカウントで「素っぽさ」を演出する場合、注意すべきポイントは以下の通りです。
無理に“崩さない”。ブランド軸の中で緩さを出す
リアルっぽさは演出可能ですが、やりすぎるとブランドイメージを損ねるリスクもあります。
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クオリティ=低画質ではない
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緩さ=雑ではない
自社のトンマナを保ちつつ、次のような工夫で「リアル風編集」が可能です。
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字幕の言い回しを“社員口調”に寄せる
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撮影場所を“社内の一角”など日常感のある背景にする
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企画名や動画タイトルを少し崩す(例:「働いてるだけの日」)
1日5分の“撮れ高”を積み重ねる
TikTokのリアル路線は、演出より習慣化と量が鍵です。
毎日5分だけスマホで「作業風景」「社内の様子」「試作中のシーン」などを記録しておき、
週末にまとめて編集すれば“日常感と更新頻度”を両立できます。
CapCutの自動編集やテンプレを活用することで、編集負担も最小限にできます。
アルゴリズムとの相性は?日常風動画が伸びる理由
TikTokのアルゴリズムは、以下のようなユーザー行動を重視しています。
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視聴完了率
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リピート視聴
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コメント/保存
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シェア
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スクロール速度の低下
日常風コンテンツは「違和感が少ない」ことで離脱率が下がり、
一方で「意外な展開があるとリピートされる」傾向があります。
また、広告色が薄いため、コメントでのコミュニケーションも生まれやすいのが特徴です。
まとめ:リアル×戦略で“強いアカウント”を作る
今回紹介したTikTokの最新トレンドは、見せ方を崩すのではなく、共感性を高めることが主眼です。
「日常を見せる=手を抜く」ではなく、
「リアルを活かす=戦略的に設計する」という視点で取り組むことが、
2025年春以降のTikTokマーケティングでは非常に重要になります。
次のアクションとして、ぜひ以下を試してみてください。
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チーム内で「日常っぽい投稿をどう作れるか?」のブレストを実施
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1週間分の“素材ストック”を始めてみる
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社員やスタッフが気軽に撮れる「スナップ投稿企画」を走らせる
2025年のTikTok戦略は、「共感」と「素直さ」が武器になる時代です。
誰もが撮れるからこそ、“誰でもできそうで、実はよくできてる”投稿が伸びるのです。
ぜひ、自社のアカウントでも「素っぽいけど計算された投稿設計」に挑戦してみてください。